NPL2 Canterbury Bankstown FC 犀川選手の苦悩とは!?
4月に入り新しい元号は「令和」と発表されましたね。
平成を振り返ると、私は十代、二十代とサッカー一筋だったように思われます。
そして現在、三十代の小林です。
平成を振り返るのもいいですが、直近のオーストラリア視察後半戦もしっかりと振り返りたいと思います!
NPL2 Canterbury Bankstown FC 犀川選手の苦悩とは!?
前回の視察記事の続きです。
Coniston FCの榎戸選手と別れた後は、NPL2(州2部)のCanterbury Bankstown FCに所属する犀川稔久選手の試合を見にValentine Sports Parkまで足を運びました。
犀川選手は提携している八王子FC(東京1部)のエースとして活躍していた選手で、2年前にオーストラリアに渡り、1年目からそのスキルは高く評価されるも、NPLでは惜しくも契約が取れず、State League(州4部)からオーストラリアサッカーのキャリアが始まりました。
そして1年目から大活躍です!
チームをリーグ優勝、NPL昇格へ導きます。
自身はNSW State League年間最優秀選手に選ばれるという実績を残し、2年目のチャレンジで晴れてNPL2のCanterbury Bankstown FCと契約したのです!
●年間最優秀選手の記事はこちら
NSWステイトリーグ年間最優秀選手に犀川選手が選出!
犀川選手のプレーを生で見るのは八王子FCの試合を見て以来、2年ぶり。
日本にいる時からスピードとテクニック、駆け引きの上手さは際立っていたので、オーストラリアでは、どのようなプレーをするか楽しみにしていました。
試合の結果は、、、1-5の大敗。
前回の試合(開幕戦)でも5-5と大量得点を奪われていることから、守備に問題がありそうです。
この試合を見る限りではボランチとディフェンスラインの関係がうまくいっていないような印象を受けました。
犀川選手は孤軍奮闘、彼がいい状態でボールを持った数回は相手ゴール前まで迫りチャンスを演出していました。
ですが、犀川選手がバランスを取るなかで、サイドバックの位置まで戻り守備をするシーンも多く、低い位置でボールを持ってもなかなか自分の良さを発揮するのは難しいのではないかと思います。
「サイドバックの位置まで戻るのはチーム戦術なの?」と試合後に聞きましたが、どうやら違うようです。
「バランスを見て引かざるを得ない」と言っていました。
前回の記事でも書きましたが、”しっかりバランスを見てポジションを取る”というのは日本人の良さでもあります。
そして、そこからスピードとテクニックでチャンスを演出する+アルファが犀川選手にはあります。
このブログを書いている現在、第5節を終えてチームは最下位、失点17とこちらもワースト。
NPL1からも注目されている犀川選手ではありますが、チームの成績もその評価に左右されます。
ましてやディフェンスに追われながら(ディフェンスしている時間が長いなか)、持ち味を発揮するにはどうしていけばいいか悩ましいところです。
犀川選手は苦悩しているかと思います。
ですが、1年目にNPLで契約できなかった悔しさをしっかり乗り越え、NSW State League年間最優秀選手を獲得した選手です。
きっとこの壁も乗り越え、さらなる成長を遂げてくれるはずです。
次の機会にまた犀川選手に会うのが楽しみです。
犀川選手の動向に注目し、引き続き応援していきたいと思います!