オーストラリア女子サッカー留学 永由杏選手のインタビュー
2017年2月に渡航し、サッカー選手と学生の両立を1年間成し遂げた永由杏選手。
帰国後の永由選手にオーストラリア女子サッカー留学についてインタビューしました。
Q.オーストラリアにチャレンジした理由は?
小中高とチームに所属し、厳しい環境でサッカーを続けてきました。
一転、大学では楽しいだけのサークルを選んでしまい、その生温い中途半端さから逆に“もう一次真剣にサッカーと向き合いたい”との気持ちが強くなりました。
同時に、海外でのプレーに憧れもあったため、ブランクがありましたが、オーストラリアなら通用するかも?!との思いから、迷わずオーストラリアでのチャレンジを決めました。
Q.オーストラリアのサッカーはどう感じましたか?
私のポジションはボランチなのですが、オーストラリアのサッカー(私のチーム)はボールがあまり中盤を経由しないことが多く、最初は中盤に良いタイミングでパスを通してもらうことに苦労しました。
それとプレーも荒いように感じました。
日本のようにパスを繋いだり連動していくというよりはオーストラリア人特有のフィジカルやスピードを生かして得点に繋げていくようなサッカーだったと思います。
Q.トライアルではどういうことを意識しましたか?
ポゼッションやパス練習ではボールを失わないことや自分の持っている技術をアピールしました。
練習の中でゲームが1番アピールできる場面だと思ったのですが、自分が入ることになるチームのトライアルではオーストラリアのサッカーに慣れてないこともあり、あまりボールに触れられず苦戦しました。
その中でもこのチームで取ってくれると言われたので驚きました。
ボールタッチなどはオーストラリア人とは違う日本人の技術の高さをアピールできると思いました。
トライアルのタイミングではまだオーストラリアのサッカーに慣れていないと思いますが、ミスや焦りで集中を切らさないことが大事だと思いました。
Q.クラブチームはどのような雰囲気でしたか?
最初は誰からも話しかけてもらうことも話しかけることもなかったのですが、試合に出ていくうちにだんだんと話したり、プレーの改善などシーズン終盤には距離を縮めることができました。
ポジション争いで2nd の選手達に練習の中のゲームで何度も削られたりしたことがあるのですが、私はその度に落ち込んでしまいました。
なのでチームにいる上で気が強いほうが有利だと思いました。
試合で結果を残すほど、どんどん周りに溶け込んでいけると感じました。
Q.オーストラリアでの生活はどうでしたか?
最初は食が合わなかったり友達も誰もいなかったり、サッカーでもプレースタイルが合わず悩んだりとても不安な毎日を過ごしていました。
私は語学学校に通っていたのですが、学校での生活がリフレッシュになったと思います。
通っているうちに様々な国籍の友達ができオフには遊んだりしてだんだんオーストラリアでの生活が充実していきました。
オーストラリアではオーストラリアの生活スタイルに合わせることが大事だと思いました。
全てではなく良い部分だけ応用していけると過ごしやすいと思います。
Q.英語は話せるようになりましたか?
来た当初はほぼゼロだった英語力でしたが、ローカルのチームでプレーしつつ学校に通うことで基礎も固められ応用の部分でも成長することができました。
大部分の人は日本人とのシェアハウスをしていると思いますが、多国籍の自分しか日本人がいない家に住んだりすると伸びるのが早いと思います。
来た頃の語学力を考えるとこの1年でだいぶ成長することができました。
最終的には家探しなど全て英語でできるようになりました。
Q.これから海外挑戦しようと考えている選手へメッセージをお願いします。
まず今の自分の状況や実力で挑戦するか否か迷うと思います。
自分はブランクがあり英語もできないしと、とても悩みましたが挑戦することに決めました。
それぞれオーストラリアのサッカーに対しての考えは違うと思いますが、悩んだら1度挑戦してみるのも悪くないと思います。
何よりオーストラリアでしかできない経験がたくさんあると思います。