犀川選手が本帰国!オーストラリアサッカー留学後の進路は?
長らくブログを書いていませんでした。コロナの影響?だと言い訳させてください。
お久しぶりです。どうも小林です。
オーストラリアの新型コロナの新規感染はほとんどなくなってきていますが、日本からの入国制限はまだ解けていない状況です。
そんな膠着状態のなか、約3年間の留学を終え日本で就職するために本帰国した犀川稔久選手と会ってきました!(写真が昨年のものと被ってますが今年のです笑)
約1年ぶりの再開にワクワクして話を聞いてみると、一回りも二回りも、いや三回りくらいは優に超えて成長している姿をみてとても驚きました。
度々このブログにも登場してくれている犀川選手。
留学期間3年間のなかで、多くの喜びと困難に出会ったことと思います。
犀川選手のオーストラリアサッカー生活を振り返りながら、たくさんの話が聞けました。
確かな実力と賢さ、人間力の高さで結果を残し続けてきた犀川選手が、何を感じどのような考えで帰国を決めたのか。
「前置きはいいから、犀川選手の話を聞かせろ」という声にお応えして、さっそくインタビューを紹介します!
【犀川選手の記事一覧】※古い順
→犀川稔久選手 NSW State League – Bankstown United FCと契約
→NSWステイトリーグ年間最優秀選手に犀川選手が選出!
→NPL2 Canterbury Bankstown FC 犀川選手の苦悩とは!?
→NPL3ファイナルで優勝!結果を残し続ける犀川選手のインタビュー!
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Q.日本に帰国し就職することを選んだ理由を教えてください。
一番の大きな理由は怪我をしたことです。
グロウィンペインという怪我により、長期のリハビリか手術が必要でした。
そんな状況のなか、新型コロナの影響や自分の年齢なども考えて、来シーズンもオーストラリアでサッカーを続けるよりも、新社会人としてまだギリギリチャレンジができる年齢だと思ったので、日本で就職することを選択し帰国しました。
Q.3年間の海外留学の中で、嬉しかったことと辛かったことを教えてください。
嬉しかったこと、辛かったことはたくさんあります。
辛かったことの方が多かったかもしれません。笑
サッカーの面で嬉しかったことは、自分の実力が認められ様々なチームで結果を残せたことです。
多くの日本人プレーヤーの中でも、僅か数人しかいない一試合1000ドル以上の報酬を得られる契約を自分の交渉で勝ち取れたことが嬉しかったです。
苦しかったことは、怪我やコロナの影響などでサッカーがストップして、リハビリや地道なトレーニングの期間が長かったことですね。
生活面はサッカーと表裏一体だったので、サッカーの調子がいい時は幸せで、壁があった時は大変でした。
Q.オーストラリアにサッカー留学をして良かった点と悪かった点を教えてください。
オーストラリアを選んで良かったことは、実力があれば生活をしていけるだけの給料をサッカーでもらいながら、アルバイトや英語といったプラスアルファの事もできる環境であったことです。
日本でサッカーを続けていたら、サッカーでの給料はとても少なく、仕事や勉強の時間も限定されてしまっていたかと思います。
あえて悪いところを挙げるとすれば、良くも悪くも長く居続けられてしまうところですね。
日本とは違うオーストラリアならではのことはたくさんありますが、特別に悪かったなって感じたことはありませんでした。海外はそういうものだと思っていたので。笑
Q.帰国後の就職活動で留学経験がプラスに働いたこととマイナスに働いたことを教えてください。
就職活動ではプラスにしか働きませんでした!笑
やはり海外に1人でチャレンジしたこと、その中でいくつかの実績や功績を残せたことが評価されたと感じました。
帰国前から少しずつ業界や企業を調べながら準備も進めていました。
結果、第一希望の企業から内定を貰えたので、その時は本当にオーストラリアで3年間頑張って良かったなと思いました。
マイナス面があるとすれば、先ほども言いましたが、長く居ようと思えば長く居続けられてしまう事です。
アルバイトでもしっかりと稼げますし、その上サッカーの給料もよかったら、なかなか日本に帰るという気持ちにならない人も多いかと思います。
もちろん、全てはその人のやりたいことや考え次第なのですが。
サッカーを長く続けられる選手は、三つの要素『才能、運、努力』を持っている一部の選手しかいないと思います。
自分のような平凡な選手はサッカー後の人生の方が長いので、やはり日本での仕事が大事ですし、オーストラリアに長く居続けた分、年齢的にも経験(社会人として)的にもどこも雇ってくれないリスクがあることを一番に考慮すべき点だと考えていました。
Q.オーストラリアで学んだこと、日本で活かしていきたいことを教えてください。
本当にたくさんの素晴らしい経験をさせてもらいました。
オーストラリアサッカー生活の中で学んだことは本当に多くあります。
日本がいかに素晴らしい国だということ。
ゼロからのスタートでしたので、自分から動かなければほとんど何も生まれないこと。
様々な国や個人の価値観に触れたこと。
自分は気持ちや芯がとても強いと改めて確認できたこと。笑
語学やコミニュケーションの大切さ。
目に見える形で目的を達成できた時の高揚感。
それまでの道の踏ん張り方。
5歳から続けてきたサッカーが人生(未来)に繋がっていたこと。(サッカーに関わる仕事ではないですが、サッカーがあったので就職できました。)
全てが素晴らしい経験で、これから先の社会人生活が楽しみです!
まず、社会人としては約3年間出遅れているので、そのキャッチアップですね。
社会人として成果を出せるようになった後は、母校やその他にも今全力でスポーツに取り組んでいる学生や、今何を頑張ればいいかわからない学生などにも自分の経験を伝えていければと思います。
『目的意識を持ってその目的の為に全力で生きていれば、必ず道はどこかにぶつかる、その時にぶつかった壁は乗り越えられる壁であり、それを乗り越え、繰り返した先にはどんな結果だろうと自分自身が満足できる人生が待っている』
そんな偉そうな事まで説得力をもって伝えられるように、これからも頑張っていきたいと思います。
Q.最後にオーストラリアサッカーにチャレンジしようと考えている選手にメッセージをお願いします。
オーストラリアでの生活は選択の連続です。
楽な選択はたくさん溢れています。
一人一人が目的ややりたいことが違う環境で、自分は何の為に、何をしたくてオーストラリアに来たのかという芯の部分を見失ってしまうとオーストラリアの良いところは一転して、ぬるま湯の国になってしまうと思います。
自分が伝えたいことは、『自分は何をしたいのか、何のためにオーストラリアに行くのか』を明確にして、(サッカーだけではなく)その全てを達成してやるという強い思いがあれば必ずオーストラリアではうまくいくということです。
ワクワクと刺激、その二つは確実にオーストラリアにあります。
その分、辛いことや苦しい事も驚くほどあるかもしれません。(自分はそうでした!笑)
でもやりきった先の自分は確実に成長していて、さらなるステップアップのために次のチャレンジを選択できます。
自分もまだまだ、これからは社会人として頑張っていきます。
自分のオーストラリアでの経験が、1人でもチャレンジで悩んでいる選手の背中を押すことができたら嬉しく思います。
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『上手さ、速さ、強さ』の3要素を兼ね備え、さらには英語のスキルも十分に身につけている犀川選手は、オーストラリアでサッカーを続けていれば、NPL1(州1部)で活躍することもできたと思います。
サッカーでのステップアップの可能性もありながら、自分の立っている状況や今いる環境を冷静に見つめ、帰国(就職)を決断することは、なかなかできることではありません。
自分の人生としっかり向き合い、芯が強く目的のために決断・行動ができる人なのだと思います。
もしサッカーの道を選んでたとしても、持ち前の実力と賢さで結果を残せたことでしょう。
どの道に進んだとしても芯が強く目的のために決断・行動ができる犀川選手の未来は明るいものだと想像できます。
もちろんその過程には困難も待ち受けているかと思いますが、インタビューで犀川選手が言っている通り『目的意識を持ってその目的の為に全力で生きていれば、必ず道はどこかにぶつかる、その時にぶつかった壁は乗り越えられる壁であり、それを乗り越え、繰り返した先にはどんな結果だろうと自分自身が満足できる人生が待っている』ものだと思います。
オーストラリアサッカー留学が犀川選手の成長の要因のひとつとなっているならば、サポーターとしてこんな嬉しいことはありません。
また逆に、私が経験してきたこと以外の多くのことを伝えてくれる犀川選手(犀川選手以外のサポート選手も)には、感謝の気持ちでいっぱいです。
犀川選手も自身の経験を伝えていきたいと話しています。
これからは同士としてオーストラリアサッカーのストーリーを、海外サッカーにチャレンジしたいと考えている選手へ伝えていければと思います。
社会人として出発する犀川選手を引き続き応援していきます!
【犀川選手の軌跡ムービー】