長期サッカー&英語留学 篠塚雄一郎選手のインタビュー
●オーストラリアから帰ってきて2年経ちましたが、振り返ってみてどうでしたか。
楽しかったですね。好きなサッカーだけをやって生活していたので、あんなに恵まれた環境はなかったです。
●行く前に想像していたオーストラリアと、実際に行った後の違いはありましたか。
海外での生活は初めてだったんですけど、想像以上に自然が多く感動しました。スポーツに関してもとても盛んで、オーストラリアの人たちは積極的に身体を動かしていました。日本とは違いますね。身体を動かせる環境もあるし、年齢とか関係なくみんな取り組んでいましたね。
●オーストラリアで生活しながら一番得たものは何ですか。
日本にいるときは物事に関して頑固なところがあり気難しいところもありました。オーストラリアで生活していくうちに視野が広がって性格が丸くなりました。向こうで出会った仲間、みんな年下なんですけど友達の幅が広がったのも大きかったです。
前はもうちょっと笑わない寡黙な印象だったようですが、帰国後は冗談とか言ったりオープンになれましたね。周りからも変わったねと言われたりしました。
オーストラリアではこっちから発信しないと受け入れられないので、そういったことなども成長できたかなと思います。
人生観変わりましたね。
●英語は話せましたか。
英語は難しかったです。もともと勉強してなかったので。
渡航前にちょっとゲームで勉強した程度で、最初は全く通じなかったです。でも、知っている単語で話そうとすると聞こうとしてくれるし、学校で習ったことをそのまま使ってコミュニケーションを取るようにして、自分から話そうと取り組んでいました。
気が付いたら少しづつ話せるようになっていましたね。
●オーストラリアに戻れるチャンスがあったら戻りたいですか。
戻りたいですね。もう一度チャンスがあればチャレンジしたい。サッカーも怪我で終わってしまったので。そこだけはちょっと悔いが残ります。
●オーストラリアに渡ったときは34歳でしたが、海外サッカーにチャレンジすることに不安はなかったですか。
同じ日本人のチャレンジャーはみんな若かったので、年齢的な不安は正直ありました。実際にいってみたら、年齢の差を感じさせないほどフレンドリーで嬉しかったです。
日本だと20代に30代が入ると冷ややかな目を向けられることもありますが、向こうでは全くなかったですね。どんなに上手い人でも分け隔てなくサッカーしてくれました。そのなかに混じってプレーしていると自然とスキルも上がっていきましたね。
●不安を振り切っていこうと決めた要因はなんですか。
ここでやっておかないと後々後悔すると思ったことです。
行く前日まで止めようかなと考えることもあり、ぎりぎりまで葛藤していました。周りにもチャレンジすると宣言していたので、行く決断ができて本当に良かったと思います。この時に決断できていたから、あんなに素晴らしいオーストラリアでの時間を過ごせました。
●海外経験が帰国後の社会人生活に還元されたことはありますか。
応援してくれた職場の人や周りの人に感謝するようになりました。仕事に対しても更に一生懸命になれ、前よりもコミュニケーションを積極的に取れるようになりました。
まだまだですが仕事への意欲は上がりましたね。
行った人がよく「人生観変わるから海外行っとけ」と言いいますがその通りです。若い世代ならなおさら行って欲しいです。
●現在、年齢でオーストラリアへチャレンジすることを迷っている人たちにメッセージをお願いします。
「勇気を持って踏み出せ」です。ただ踏み出せば、いろいろ環境が変わっていきます。特に海外では日本では味わえないことが多くあり、刺激的です。
迷っているなら踏み出してほしいです。その一歩がまた次の一歩につながり、成長していけると思います。