犀川稔久選手 NSW State League – Bankstown United FCと契約
八王子フットボールクラブのエースとして東京都リーグで活躍していた犀川稔久選手がNSW State League(NSW州4部)に所属する Bankstown United FCと契約しました。
州1部のクラブからも高い評価を得ている犀川選手はBankstown United FCの中心選手になることは間違いありません。
オーストラリア1年目のシーズンで実績を積み上げ、さらなる飛躍が大いに期待できる選手です。
引き続き犀川選手のサポート、応援をしていきたいと思います。
犀川選手にオーストラリアサッカーについてインタビューしました。
Q.オーストラリアにチャレンジした理由は?
小さい頃からずっとサッカーを続けてきて、社会人になってからもサッカーと仕事の両立をしていたのですが、このまま社会でずっと働いていく覚悟がまだできていませんでした。
自分の実力的にもまだサッカー選手としてのチャンスがあるんじゃないかと考え、海外にチャレンジすることにしました。
Q.オーストラリアのサッカーはどう感じましたか?
オーストラリアのサッカーはパスのテンポが日本とは全く違い、なかなか欲しいタイミングで合わせるのが難しかったです。
リーグレベルによっては基礎の技術や細かいプレーといったところが弱い感じがしました。
ただ球際や1つ1つのプレーに対する気迫などはオーストラリアの選手は共通して持っているため、足先の技術だけでは削られてしまうこともありました。
Q.トライアルではどういうことを意識しましたか?
初めはいろいろなことを考えながらプレーしていました。
外国人枠、積極的なプレー、確かにそれも間違ってはいませんが、決まるときは決まるし、決まらないときは決まりません。
トライアウト期間が思わぬほど長くなり気を張り詰めすぎてしまうと、疲れて自分のプレーを出すことすら厳しくなってしまいます。
やはり一番はサッカーを楽しむこと。
気負わず自分の自然体でプレーすることを最後の方は意識しました。
Q.オーストラリアでの生活はどうですか?
生活基準はほとんど変わりません。
物価が高いこと、シェアハウスであることが違うところですね。
ルームメイトが合う合わないは非常に大切な要素です。
お金に余裕があるならいい家に住むことをお勧めします笑。
自然が多くのんびりしていますが、逆に遊ぶことややることはビーチに行くか飲みに行くことくらいしかないので退屈に感じる人も多いかもしれません。
何か目的を持って強い意志がないと周りに流されてしまう場所でもありますね。
Q.これから海外挑戦しようと考えている選手へメッセージをお願いします。
海外に挑戦する時は初めは「こんなことができる」「こんな自分になれる」など、いいことばかり考えると思いますが、実際はそんなに甘くはありません。
家族も友達も恋人も何もない場所で英語も初めは厳しい中、コンディションやモチベーションの維持、うまくいかなかった時のリフレッシュなど、問題は必ず出てきます。
落ちている時から立ち直るには、やはり仲のいい友達や家族、恋人が必要だと思います。
どんな形であれ結果は必ず出てきます。
チャレンジし続けるためにはいろんなことに柔軟に対応する力が必要です。
自分の実力に自信のある人は、今の現状を打開できると思うので挑戦する価値はあると思います。