2016東京国際ユース(U-14)サッカー大会を視察してきました。
5月4日に行われた2016東京国際ユース(U-14)サッカー大会の決勝ラウンドを視察してきました。
U-14(14歳以下)とあってこれからの世界のサッカーを牽引していく選手たちのプレーは興味深いものでした。また、世界各国の選手と日本の選手を比較するにも絶好の機会でしたね。
ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)対カイロ(エジプト)が決勝戦を、日本勢のFC東京と東京トレセン選抜が3位決定戦を戦いました。
ちなみに準決勝でFC東京はボカ・ジュニアーズに0-1で敗れ、東京トレセン選抜はカイロに同じく0-1で敗れています。(この試合は見れませんでした)
FC東京 vs 東京トレセン選抜
日本のチーム同士の対戦。お互いなんとなくやりそうなサッカーがわかっていたんではないでしょうか。戦い慣れているスタイルというか。お互いにはまった試合展開でした。
東京のトップクラスのチームだけあって足元の技術は海外の選手より上手いですね。(この試合前に予選リーグ3位パートのパリFC(フランス)とチェルタノヴォ(ロシア)と比べて)
止める、蹴るの基礎技術の高さやパスをつなぐ意識などは日本特有になっているのかもしれません。
ポジションもコンパクトに保たれフィールドの使い方も考えられているようでした。
「よく訓練されている」印象を受けましたね。
結果はFC東京が1-0で勝ちました。
ボカ・ジュニアーズ vs カイロ
なにより身体の大きさに驚きました。両チームとも180cmくらいはほぼ全員あったんじゃないでしょうか。これが中学生かっ、てな感じです。
そしてその選手たちがぶつかり合う球際は激しかったですね。とにかくボールへの寄せが強いです。勢あまって足ごといっちゃう場合もありましたが、それほどボールへの執着はありましたね。
ボールへの執着 = 勝ちへの執着なのかもしれません。
審判へのアピールもすごかったです。
「今のファールだろ」「イエローだせ」などジェスチャーでしか見れませんでしたが多分そんなことを言っているのだと思います。審判に駆け寄ってしっかりとアピールしてました。
審判にアピールしている間に違う選手がフリーキックの位置ずらしたり、ずる賢い面もさすがですね。
バレて修正させられてましたが、どうにか有利に進めようというしたたかさを持っています。
戦術的に印象に残ったのはボカによく見られたのですがアタッキングサードのサイドからは1対1をよく仕掛けていたように思えます。
それと間合いですね。DFに取られそうなところにボールを置き、寄ってきたところをチョンと前に出しかわしていく。あの間合いは身についている感じでした。
結果はボカが1-0で勝ちました。
球際の強さ、勝利への執念、間合いの違い、体格差、ドリブルで仕掛けるダイナミックさ、など海外の選手から学べることはたくさんあります。もちろん日本人のテクニック、クイックネス、戦術理解度などは海外選手が求められているスキルでもあります。
国際大会でお互いが交流することでサッカー全体が活性化することはとてもいいことですね。そしてそんな交流や学びを求めて海外に飛び出す日本人選手が増えてくれることも願っています。
ニューサウスウェールズ
実はオーストラリアのニューサウスウェールズ州の選抜チームも出場していました。スケジュール上、試合は見れなかったのですが毎年参加しているようなので来年は見れるように調整したいですね。
このように日本とオーストラリアがサッカーでどんどん繋がっていってほしいですね。我々もその一翼を担っていますので、サッカーを通して日本とオーストラリアの架け橋になれるようこれからも活動していきます!