オーストラリア専門サッカー留学・セミプロトライアル
2019-06-10

NPL3 Bankstown Unitedと契約した鈴木選手のインタビュー

オーストラリアサッカーセミプロ契約鈴木暢

先日、NPL3に所属するBankstown Unitedと契約を結んだ鈴木暢選手。

シーズン途中からのトライアル参加で難しいところもあったかと思いますが、しっかりと契約を勝ち取ってくれました!

渡航前の面談から鈴木選手の冷静さと賢さ、そして情熱を感じていたので、必ず結果を残すだろうと信じていました。

残りのシーズンを勝ち抜く為の補強として契約された鈴木選手ですので、クラブからの期待も高いと思います。

そんな鈴木選手のインタビューをどうぞ!

Q.日本でのサッカー歴を教えてください?

小中高と静岡県でプレーし、高校は現在は東海プリンスリーグに所属しているような地域の強豪チームでした。

高校卒業と同時にサッカーを辞めようと思っていましたが、東京の大学に進学した後、東京都の社会人リーグのチームでプレーすることを選びました。

約3年間東京都リーグでプレーし、その後静岡県のJリーグを目指しているチームで1年間プレーしてからオーストラリアに来ました。

高校生の時ぐらいまでは『プロ選手になりたい!』と思ってガムシャラに取り組んでいましたが、社会人リーグでプレーするようになってからはチームがどうしたら勝てるか、自分が少しでも上手くなるためにはどういうことが必要か、という考えに落ち着きました。

Q.オーストラリアにチャレンジした理由は?

中学生の頃から英語圏で生活してみたいという願望がありました。

それに加えて2年ほど前にシドニーに2週間ほど滞在したことがあったので、街や生活の雰囲気を少し分かっているというところも大きなポイントでした。

Q.オーストラリアのサッカーはどう感じましたか?

やはり見ている分には日本の方が基本的な技術レベルは上です。

あとはオージーはイメージ通りに1歩遅いのでクイックネスに優れている日本人が通用しやすいのも自然な流れだなと思いました。

ただ試合に出るとなると話は変わってきます。

彼らの土俵で闘わなければならないので自分の持っている技術レベルを100%そのまま出すのが難しいと思います。

というのも日本より来るパスも雑だったり、日本人とオージーで持っているフィーリングが違う部分も多いので合わない部分が多々あります。

Q.トライアル(練習参加)の雰囲気はどうでしたか?

チームのオージーたちは基本暖かく迎えてくれるので、やりにくさだったり気遣いはありませんでした。

コミュニケーションを取るのも要所の英語を抑えていれば難しくないと思います。

ただプレーでは話が別でパスを出しても返ってくることの方が少ないですし、彼らはやりたいようにやります。

そこで彼らに合わせるのか、自分もやりたいようにやるのかは選ぶ必要があると思いますし、どちらの方が評価されそうかを見極めるのも大事だと思います。

僕はNPL2ではボランチとしてプレーしていて、自然に味方に合わせるプレーが増えてしまいました。

そのプレーで通用した部分も多くあったとは思うんですが、評価を貰えなかったのでトライアルの中ではそれが事実です。

受け身になってしまった分、不完全燃焼のまま終わってしまった感じが強くありました。

今回加入が決まったNPL3のBankstown Unitedではトライアルの段階からやりたいように割り切ってプレーすることができ、結果的にそれが評価され、加入に繋がりました。

単純にレベルが1つ落ちたのでやりたいプレーがNPL2の時より思う存分できてしまうというのもあるとは思いますが、、、笑

Q.トライアルで工夫したことはありますか?またどういうプレーが評価されたと思いますか?

自分から積極的にコミュニケーションは取りに行きましたし、そこで関係を作ってから練習のインプレーでの要求を伝えていきました。

自分の特徴ややりたいプレーを理解してもらうためにやはりコミュニケーションは不可欠だと思います。

プレー面に関しては先程答えたようにトップ下でやりたいようにやってみたらそれが評価された形です。

具体的にはスペースへの飛び出しであったり、ドリブル突破からのシュートです。

あまりBankstownのオージーにはいないタイプだったのでそれもラッキーだったかなと思います。

そういう巡り合わせも大事になってきます。

やはりシーズン途中の移籍マーケットではどこのチームも即戦力を探しているので思っているよりもハードルは高いですし、その中で監督やプレジデントの目に留まりやすいのはゴールやアシストはもちろんですが、ドリブル突破やスルーパスなど結果に直結するプレーです。

そういったプレーにフォーカスする必要がこの時期はあると思います。

それを出せたのがBankstownだったので、そこに尽きるとは思います。

Q.英語でのコミュニケーションはどうですか?

練習中のコミュニケーションに関しては問題なく取れています。

むしろロッカールームでの会話の方がスラングが飛び交っていて難しいぐらいです笑

日本とは試合の中で使う用語も違ったりするのでだいたいは覚えましたが、自然に出てくるようになればいいなと思います。

Q.シーズン途中からの加入になりますが、今後の目標を教えてください。

まだまだ上を狙える順位にいますし、Bankstown Unitedが少なくともグランドファイナルに行けるように貢献したいと思います。

個人的には残り13試合あるので5得点はしたいところです。

そしてこのチームの日本人選手に対する評価をさらに高めていきたいと思っています。

というのも僕がこのチームに加入することが出来て、暖かく迎え入れて貰えたのは去年活躍した日本人選手たちの高い評価があったからです。

それを僕のところで落とす訳には絶対にいきません。

それを胸に刻みつつ、頑張りたいと思います。