オークランドシティで活躍する岩田卓也選手

FIFAクラブワールドカップジャパンが開幕しましたね。
開催国出場枠で先日ガンバ大阪との激戦を制してJリーグチャンンピオンに輝いたサンフレッチェ広島が出場しました。
注目はJリーグチャンピオンが世界のクラブチームとどこまで戦えるかということ。
第一戦はオセアニア代表のオークランドシティFC。
広島のサッカーは通用するのかと同時に、やはりオークランドシティFCのメンバーとして出場している岩田卓也選手にも注目してました!
むしろちょっとオークランドシティFCを応援してました(^ ^)
岩田選手とサンフレッチェの柏選手のマッチアップは見ものでしたね。
柏選手のキレのあるドリブル何回かやられてましたが、後半につれてクロスを上げるシーンが増えたので岩田選手との勝負を避けるようになっていたのかもしれません。
最初、岩田選手はちょっと緊張してるのかなと思いましたが、ゲームが進むにつれ徐々にパフォーマンスが上がっていきました。
なによりあのスライディングタックルが彼の気持ちを表していましたね!
そんな岩田選手、実はオーストラリアでサッカーしてたんです。
大学を卒業してから、当時、東海1部リーグだったFC岐阜に入団。
その後、Jリーグ参加となったFC岐阜に引き続き所属するも契約には至らず、サテライトチームのFC岐阜SECONDでプレーするも悶々とする時間を過ごしたそうです。
そんなある日、知り合いの知り合いを頼りにオーストラリアへ行くことを決断します。
プロを目指すのに限界を感じ、「英語を勉強しながら趣味でサッカーできれば」と思い27歳で渡航するのです。
オーストラリアのケアンズに渡った岩田選手はグラウンドで練習しているエッジ・ヒル・ユナイテッドというチームに「一緒にやらしてください」と頼み練習参加に至ったそうです。
日本人の特有の器用なプレーと技術の高さで瞬く間にチームの中心選手となり大いに活躍しました。
その間、AリーグのゴールドコーストユナイデットFCに練習にも参加するのですがクラブの財政難もあり契約には至らず、そしてクイーンズランドプレミアリーグのファーノースクイーンズランド(セミプロ)でプレーします。
その後、ビザの関係でオーストラリアを離ることになり、知人の勧めでニュージーランドへ渡ることになります。
ニュージーランドでは、また一からのスタートで、道行く人に「サッカーできるとこないですか?」と聞き込みから始めたそうです。
そうして得た情報を元にオークランドシティーFCの試合を見に行き、監督に入団したい旨を直接伝えたのですがさすがに断られました。
それでも諦めずにチームスタッフと交渉した結果、下部組織のセントラルユナイデット(ニュージーランド2部)に練習参加できるようになりました。
そこでのチャンスも逃さず活躍し続け、2012年10月に正式にオークランドシティFCへの入団が決まりました。そして同年12月に日本で開催されたクラブワールドカップに初出場し、今年で4回目の出場を果たしたのです。
日本での挫折を味わい、夢を諦めきれない思いとサッカーへの情熱を旨にオーストラリアへの渡航を決断した岩田選手。
最初はまったく英語が話せなかったようですが、夢に向かってと行動を繰り返した結果、今の環境を掴んだのだと思います。
考えて、行動してまた考える。そしてまた行動する。
行動することで環境が変わり、変わった環境でまた考えるヒントが現れる。
そんな繰り返しを諦めず、自分を信じて続けられる人が夢を掴むのかもしれません。
クラブワールドカップでは、オークランドシティFCは1回戦敗退でしたが、岩田選手の戦いはまだまだ続きます。
みなさん是非、海外で活躍する日本人選手を応援していきましょう!